OverTheBorder

埋没したテクノロジーを採掘し、新たな音楽を奏でる男、和田永

既存の音楽表現の枠組みに縛られることなく、独創的かつ前衛的な活動で話題を振り舞く和田永。彼こそまさに“Over The Border”!

テクノロジーは日々進化する。
そして、それに付随して音楽やアートも発展を遂げていく。
それはある意味比例しているとも言えるが、そんな既存の概念を打ち崩し、進化するテクノロジーとはまた別の方法で音楽を発展させているアーティストがいる。その名は和田永。

 

彼は物心がついたころから音楽に刺激を受け、大学在学中より音楽とアート、双方の領域で表現活動を開始。そして、2009年からは旧式のオープンリールテープレコーダーを楽器として利用する音楽ユニットOpen Reel Ensembleとしての活動をスタート。
そのリールやテープに直接触れながら演奏し、その場でテープに録音した音声でアンサンブルを構築する。そうして生まれたサウンドは高い評価を受け、ISSEY MIYAKEのパリコレクションで長年音楽を担当するとともにスペインで開催されている世界最高峰のメディアアートの祭典『Sonar』やオーストリア発の『Ars Electronica Festival』といったアートフェスティバルでも活躍。

また、一方でブラウン管のテレビを鍵盤打楽器として演奏するパフォーマンス「Braun Tube Jazz Band」で第13回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。

その他にもギターの弦に直接スプリング・リヴァーヴを取りつけて演奏する奏法「バネギター」や黒電話のベルを電子制御して奏でる「黒電話リズムマシン」、換気扇の羽根の枚数を変えることで音階をつくり出す「換気扇サイザー」など奇想天外な楽器を開発。

さらには、6台のオープンリール式テープレコーダーのテープにヘリウム風船を取り付けた「Flying Records (6 recorder ver.)」や「TV Loves You」、「電輪塔」といったインスタレーション作品も積極的に行い、近年2015年からはあらゆる人を巻き込みながら古家電を電子楽器として蘇らせ、新たな奏法を編み出すとともにオーケストラへと導くプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を展開中。

昨年は「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」に作品を出展するとともいイベントにも出演。さらには活動拠点となる日立市ではライヴも行なわれ大好評。

 

既存の音楽表現の枠組みに縛られることなく、独創的かつ前衛的な活動で話題を振り舞く和田永。彼こそまさに“Over The Border”。その動向は今後も見逃せない。

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