OverTheBorder

既存のパーティを超える『BACARDÍ “Over The Border” Launch Party』

視覚、聴覚、さらには味覚をも刺激し、見事大観衆を魅了した熱狂のローンチパーティの模様をレポート!

音楽とアートが交差した新たなカルチャー・カクテル・プロジェクトBACARDÍ “Over The Border”の発足を祝い、6月29日に東京TABLOIDで開催されたローンチパーティ。

 

当日は音楽やアートの感度が高いクリエイターやお洒落に着飾ったフッションピープルなど、個性的で感度が高いゲストが多く詰めかけ、会場の前にはオープン前から人だかりが。しかもその誰もがちょっと興奮気味。

それもそのはず、エントランスには今回の出演者であるミラーボールで光り輝く空間を生み出す魅惑のアート集団MIRRORBOWLERと、廃材と自然物で独創的な作品を創出するR領域の作品が展示され、会場に入る前からすでに既存のパーティの概念を超えた空間を予感させる。

そして、ひとたび会場に入れば、そこは音楽とアートの坩堝。

フロア中央に位置するアイランドバーの頭上には、シャンデリアかのようにMIRRORBOWLERの作品が鮮烈な光を明滅する。そして、つい先日ヨーロッパデビューを果たした欧州帰りのNAOKI SERIZAWAが心地よくもディープな空間を演出したかと思えば、かつては一般家庭における三種の神器と謳われつつも、今や失われつつあるブラウン管テレビを使ったパフォーマンスで第13回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を獲得したEi Wada’s Braun Tube Jazz Bandがフロアを煽動。

5台のテレビを叩くことで生み出される電子音を絶えずサンプリング&ループしてビートを増幅させていくそのステージ。“ブラウン管の電磁波を浴びて、ハイになってください!”と叫ぶEi Wadaの言葉通り、ネイティブかつプリミティブなパフォーマンスとMIRRORBOWLERの作品、電子と光によって構成される異様な世界観に集まった多くの観客は終始大興奮。まさにOver The Borderなショーになった。

さらには、国内外で活躍するDJ SARASAがベースミュージックを中心としたセットでEi Wada’s Braun Tube Jazz Bandからのバトンを繋ぐ一方で、その向かいではベルリンから参戦した、Hiroyasu Tsuriがライヴペインティグを敢行。DJ SARASAが生み出すサウンドに身体を揺らせつつTsuriが描いたのはBACARDÍのアイコン“バット・デバイス”と同じく翼を広げたこうもり。そのクールな仕上がりに誰もが虜となっていたが、それがフロアにも設置されたMIRRORBOWLERの作品と交錯するとさらなる輝きに包まれるとともに、アートの無限大の魅力を感じさせてくれる見事なものだった。

そして、そんなHiroyasu Tsuriをはじめ、直線と面を巧みに操る唯一無二のスタイルで人気を博す澁谷忠臣、この日はフォトパフォーマーとして会場の至るところで撮影を行なっていたARISAKの作品がメインフロアとはまた異なるエリアで展示。音楽とアート、そのふたつの要素が互いに混じりあい、数多くのミュージシャンたちのサウンドをバックに作品鑑賞ができるのは既存のアートミュージアムでは体験できない希有なもの。さらには、そこに観客たちのファッション要素も相成り、なんともクリエイティブな空間が広がっていた。

また、会場内ではモヒートやキューバリブレなどBACARDÍラムを使用した本格カクテルが提供され、さらには、一流バーテンダーを講師に、来場者が自身のオリジナルモヒートを作ることができるワークショップも開催。様々なフルーツ、ハーブ、スパイスを使用した自分だけの”Over The Border”なモヒート作りは来場者にとっても刺激的な体験となっただろう。

様々なコンテンツが用意され、幸運にも招待された観客たちは誰もがその空間を思い思いに楽しんでいる様子だったが、ここからメインフロアはさらに加速。

DJ SARASAの後にステージに降り立ったのは、UKでも大きな期待が寄せられている超新星Anna Straker。昨年デビューしたばかり、さらには初来日となる彼女だったが、その立ち振る舞いは堂々としたもので、パワフルかつ繊細なヴォーカルでオーディエンスをすぐさま魅了。デビュー曲“Late Night Swimming”を筆頭に、様々なジャンルの要素が散見しつつもどこか懐かしさを感じさせる楽曲の数々は、彼女のポテンシャルをひしひしと感じさせるものだった。

さらには鬼才Flying lotus率いるBrainfeederの紅一点、TOKiMONSTAがプレイ。最新アルバム「FOVERE」の楽曲に加え、ビート〜アーバンまで巧みに織り交ぜたセットはフロアをより深い世界へと導き、それまでとはまた違ったベクトルの盛り上がりを見せていた。

そして、ラストは今年のグラミー・アーティストSOFI TUKKER。
ダンスビートとワールドミュージックをはじめとするあらゆる音楽性が交わったオリジナリティ溢れる元来のサウンドに、彼らは即興でさらなるエッセンスを重ね、より多層的かつ濃密なパフォーマンスを披露。享楽的でありながらも、仄かに感じさせるパラノイアはとにかくホリック。しかも、その独特な空間の妙と相成ると、それはえも言われぬカタルシス。最後はグラミー賞ノミネート曲“Drinkee”で大円団を迎えたのだが、トータル約4時間に渡って繰り広げられたステージは既存のパーティにはない、とにかくバラエティに富んだものだった。

視覚、聴覚、さらには味覚と人間の主要な感性を次々に刺激し、音楽とアート、さらにはファッションまでがクロスオーバーすることで新たな世界を提示した『BACARDÍ “Over The Border” Launch Party』。今後も“既存の概念を超える”の名の下に、様々なプロジェクトを展開していく“Over The Border”に注目だ。

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